先輩のインタビュー

みんなでつくる“笑顔”の幼稚園

◆産休について、園とはどのような相談をしましたか

育児休暇をどのくらい取らせていただけるのか、そして復帰後のことを相談しました。あとは給与体系や出産手当等のいろいろなお金の面ですね。園が親身になって相談に乗ってくれたので、結婚・出産後も働きたいと思っていた私としては復帰後もしっかり働かせてくれると分かりありがたい思いでした。

◆復帰のタイミングはどのようにして決めましたか

私は事情もあって半年ほどで復帰しましたが、これは早い方だと思います。本来はそんなに急ぐ必要はなく、そこも園と相談して決めることができます。仕事内容も担任を持ちたいのか、サポートする立場で働きたいのか、どういう働き方がしたいのかを選ばせてもらえました。正社員・パートだけではなく時短社員という働き方もありますから、主婦としては勤務体系が豊富なことにすごくメリットを感じますね。

◆主婦と先生の両立はどのような点が大変なのでしょうか

仕事が家庭を圧迫することがない職場環境なので、独身時代より大変だと感じることはありませんでした。それに子どもがいる先生への園の対応が良いことも大変さを感じなかった大きな理由ですね。子どもが発熱で急な早退や休みを取らないといけなくなったときは「子どもを優先しなさい」と言ってもらえます。家庭優先で融通を利かせてくれるのはすごく助かります。たなか幼稚園には結婚後も復帰したり、産休を取って復帰する先生が多いので、それが職場の風潮として自然なことがこの園の良いところだと感じています。スタッフが多く、自然にカバーし合える体制になっているからできることなんですよね。

◆子育てとの両立ができる職場環境なんですね

急な事情での早退や休みを融通させてもらえるかどうかは子どもがいる先生にはとても重要なことだと思います。その心配がなく働けるだけで精神的にかなり違いが出ると思います。残業もほぼなく、できるだけ時間で帰るように皆で声をかけあうくらいです。預かり保育専門のスタッフがいるので、そのために残ることもありません。

◆働き方の幅が広い園なんですね

そうですね。出勤時間も多様ですから。朝、子どもを送り出す時間に合わせて出勤時間をちょっとずらしてもらえたり、相談すれば対応してもらえるのはとても助かります。私はいま、子どもに時間を使いたいという理由で担任職から事務職を中心に仕事をさせてもらっています。正社員でそういった数々の対応をしてくれる職場はなかなかないんじゃないかと思います。

◆たなか幼稚園を職場に選んだ理由な何ですか

私は他の園でも何園か勤務経験がありますが、たなか幼稚園には他の園ではあまりない「時短社員」という勤務体系があることが一番の理由です。正社員として働きたいけど、いま子育て中で全力で働くことができない立場でも、時短社員というカタチで働けることにすごくメリットを感じました。乳児部もあまり経験がなかったので、これを機にやってみたいと思いましたし、そこも魅力でしたね。

◆時短社員という勤務体系は珍しいですね

基本的には正社員かパートですからね。私も復職の時、どちらにするか悩みました。どちらかといえば正社員として働きたいけど、家庭のことを考えると不安な部分もある。なら時短社員というカタチがあるよ、と園から言ってもらえて、それなら今の私にピッタリだと思いました。正社員とパートの間のような勤務体系を魅力に思う人は多いと思います。余裕ができたら次のステップとして正社員になることも可能ですからね。

◆実際に働きはじめてどう感じましたか

たなか幼稚園はスタッフが多いんですよ。これは働く人にとっても大きなメリットなんです。子どものことで早退や休みを取らないといけない時、いくら周りに「大丈夫だよ」と言われても、ギリギリの人数だとやはりカバーしてもらう負担は大きいじゃないですか。申し訳ない気持ちでいっぱいになります。でもスタッフの人数が多いとカバーし合える余裕が現場に生まれますし、安心して対応してもらえることが精神的にとても助かりますね。以前勤務した園では現場の人数が少なく、私の子どもが発熱したとき高速道路で実家まで行き子どもを預けて、とんぼ返りでまた仕事に戻るようなことを実際にやっていました。そういう生活だと仕事とプレイベートの境が曖昧になってきてだんだん精神的にも肉体的にも苦しくなってきます。そういうことを思い出すと、たなか幼稚園は恵まれた環境のいい職場だと感じますね。

◆時短社員というのは具体的にどういった働き方をするんですか

私の場合(乳児部)は週4日で30時間、7時間勤務が2日と8時間勤務が2日といった時間割で働いています。全体としては早番重視と遅番重視の体制でシフトを組み、それぞれの家庭事情でどうするかを決めています。もちろん節度はあって、全員が完全に自由な時間指定をできるわけではありません。ちゃんと仕事が成立するように全体で臨機応変に調整しながらシフトを組んでいます。それでもこの勤務時間の選択肢の多さはなかなか他にないと思いますけどね。他の園を経験した人はみんな驚きますよ。

◆共感し合える職場の仲間が多いこともメリットですね

子どもがいる先生が一人もいない園で働いたときは、プライベートもつぎ込んで全力でやりました。それはそれで達成感はありましたが、子どもを産んでそこに戻れるかというと無理だろうなと感じます。そういうことを経験してきたので、子どもがいる先生が多いたなか幼稚園はすごく新鮮に感じます。お互いの境遇がよく分かるからこそ先生同士の理解があり、風通しがいい職場になっているんだと思います。

◆なぜたなか幼稚園で働こうと思いましたか

ホームページを見て、教育方針に共感しました。わんぱくの森で遊んだり、畑で野菜を育てたり、そういう「あそびが自然と学びになる」コンセプトがいいなと感じたからです。

◆事前に研修があるとお聞きしました

3月にやりました。研修で入ったクラスの担任の先生が、いま私が副担任しているクラスの担任の先生なので、事前に一緒にやらせていただけた分、働き始めたときにやりやすかったです。研修したときの空気感そのままに働き始めることができて、やってよかったなと思いました。

◆実際に働いてみてどう感じましたか

子どもとのコミュニケーションの取り方に難しさを感じました。たなか幼稚園は1年目、副担任からスタートするので担任の先生の仕事を見ながら学べることはとても助かりました。スタッフも多く、経験豊富な先生がいることは頼もしく、分からないことも相談しやすいので、とても勉強になる一年だったなと感じています。

◆たなか幼稚園のどんなところが良いと感じましたか

やはりわんぱくの森が思った通りいい場所で、夏はお泊まり会のとき木に餌をしかけてカブトムシを見たり、秋にはどんぐりを拾ってそれを制作に使ったり、季節ごとにこういう経験ができるのはすごくいい施設だなと思いました。思った以上に広くて、初めてわんぱくの森に行ったときはホームページで見た以上の感動がありました。それだけではなく、園庭も広いので元気に走り回って遊べるし、ケプラータワーなどの遊具も充実していますから、あらゆる環境が「あそび」と「学び」に繋がっているところも良いと感じました。

◆これからの目標をお聞かせください

1年目は副担任として園全体のことや仕事のことを学ぶことができました。来年はこの経験を活かして自ら率先して動けるようになりたいです。担任を持ったら自分主導で考えていかないといけないので、責任をもってやっていきたいと思っています。

◆なぜたなか幼稚園で働こうと思いましたか

様々な園を見学をしましたが、一番ピンと来たのがたなか幼稚園でした。先生たちが生き生きして雰囲気が良く、自分がここで働いている姿を想像することができたんです。それにわんぱくの森や広い園庭で遊ぶ子どもたちを見て、「元気にたくましく遊ぶ」という保育目標が言葉だけじゃなくて本当にそうなんだと感じて、それが私には合っていると思ったからですね。

◆実際に働いてみてどうでしたか

初めて担任を持ったときは自分主導でやることの難しさを感じました。1年目は副担任ですからサポートしながら園に慣れ、仕事を学ぶのが中心ですが、担任となるとやることは変わってきます。最初は当然スムーズにできませんが、1年目の3学期からは担任になるための研修の機会を設けてくれるので、全く何もわからないという状況にはならずそこは安心できました。新人先生の成長過程を考慮して園側がそういう体制や方針で働かせてくれるのはありがたいです。先輩方に毎日アドバイスをもらえ質問もしやすく、いつも助けてもらっているなと感じます。

◆就職前に不安なことはありましたか

ピアノが苦手で、就職前に園に確認を取りました。園からは「朝の会・帰りの会などで毎日弾くような曲は弾けてほしいけど、大きいイベントでは得意な先生が弾いてくれるから、絶対にこのレベルまでというのは求めていない」とお話していただき、安心しました。実際に大学でも弾いていたような童謡などができるなら大丈夫でした。担任を持っている今でも何も支障はないので、幼稚園で働きたいけどピアノが心配という方でも大丈夫です。ピアノが苦手で精神的な負担になることはありません。

◆職場環境についてどう感じますか

園見学や研修で感じた時よりも学年ごとの先生同士が仲良しで気さくなので、雰囲気はとても良く感じています。残業も学年ごとに皆で一緒に帰ろうという風潮で、そんなに何時間も残ることはあまりありません。行事前や特別仕事が立て込んでしまうタイミングのときは別ですが、年に何回もあることではありません。

◆これからの目標をお聞かせください

まだまだ周りにサポートしていただいて担任をやってきたという感じなので、来年は自分の力でクラスを導いていけるようにしたいです。

◆保育士資格を取得しようと思ったきっかけをお聞かせください

前の仕事を辞めてこれからどうしようかと考えたとき、次は乳児院で働きたいと考えました。そのために保育士の資格を取ろうと思い勉強を始めたんです。そして乳児院で働くための経験も得たいと思っていたので、資格取得の勉強をしながらたなか幼稚園でパートとして働くことにしました。

◆しかし現在、乳児院ではなくたなか幼稚園で正社員になられていますね

そうですね。ここで働くのはあくまでも保育という仕事の経験のためだと思っていました。でもたなか幼稚園で働いているうちにこれからもここで働きたいと思うようになり…。気持ちが変わっちゃったんです(笑)。今までしてきた仕事と全く違い、働くということの観念がガラリと変わりました。新しい経験をたくさん得て、充実感で満たされるこの仕事と職場に出会えたことは僥倖でした。園から正社員になるかどうかのお話をいただいて、「ぜひお願いします」と言いました。

◆正社員になっても資格取得には問題はなかったんですか

筆記試験に関してはパート時代に全て受かり、正社員になってからは実技試験だけになっていたのでそこは問題ありませんでした。だから筆記試験を合格するまでは勉強の時間が取れるパートで、筆記試験を全てクリアしたタイミングで正社員になり実技試験のための勉強をするベストな流れになりました。実は私の場合、意図したわけではなく本当に偶然の流れでそうなりましたが、もし働きながら資格取得をしたい人がいれば、同じように計画的にできるわけです。たなか幼稚園なら人材が豊富ですから、教えてくれる人も相談に乗ってくれる人もいて最高の環境だと感じています。そもそも働き方に幅があるので、自分に合った資格取得の方法と働き方を選べるのがいいですよね。私は仕事と勉強の両立は苦になりませんでした。

◆無駄なく効率的に資格取得ができますね

園で働いている経験は試験後もそのまま役立ちますからね。働いていることが試験のためになり、なおかつ自分の保育士としての経験にもなる。全部が繋がっているのは無駄がないし、将来的にも大きなメリットだと思います。大学・短大・専門学校を卒業して資格を取る人以外は保育士試験を受けて資格取得するわけですが、この業界で働いた経験がある人とない人では実技試験において大きな差が出ると思います。やはりそういう経験はなかなかできるものではありませんし、未経験だと実技試験本番ですごく緊張してしまうんじゃないでしょうか。

◆働きながら資格取得を目指す人にとってはいい環境ですね

自分のやりたいことや目指しているものを園が親身になって相談に乗ってくれて、なおかつそれらを実現するために力になってくれる恵まれた職場環境です。職場の雰囲気も良くて、この業界未経験者の私にも先輩方がすごく丁寧に仕事を教えてくれました。経験を得ることや学ぶことに貪欲な人ほどいい環境の園だと思います。

◆預かり保育担当の業務とは具体的にどのようなことをしていますか

預かり保育の時間は朝7時から8時30分までと午後2時から7時30分までとなります。その時間帯におやつを食べさせたり遊ばせたりすることが主な業務です。それだけではなく、例えば私の場合は正社員なので、預かり保育以外の時間は加配保育士として人が足りない部分を補う仕事もあります。シフト制なので、預かり保育担当の全員が朝の7時から夜の7時30分まで働いているわけではありませんよ。正社員だけではなくパートさんもいるので、朝の預かり保育を勤務して、いったん帰りまた夕方から勤務という働き方の人もいます。それに午後はだんだん預かっている子どもの人数が少なくなってくるので、見守る先生の人数も減らすことができます。シフトによっては4時や5時に勤務が終了する先生もいますよ。

◆勤務の時間帯の幅が広いですね

パートや時短社員だと特にそうですね。例えば朝だけなら出勤できる、午後7時過ぎまで働けるなど、その人の家庭の事情によって選べる時間帯の幅は広いと思います。もちろんシフトの状況によっては全員が全ての希望どおりにならない場合もあります。そこはスタッフの人数が増えればシフトの自由度も上がりますから、仲間が増えると嬉しいですね。

◆なぜたなか幼稚園で働こうと思いましたか

もともと子どもが好きで、保育の仕事をしたいという希望がありましたが、保育士の資格がないと現場では働けないと思っていました。でも「子育て支援員」の資格があれば、保育士のサポートをする仕事ならできることを知りました。たなか幼稚園でも子育て支援員の資格があれば保育の仕事ができるというお話を聞き、それでここで働かせていただくことになりました。

◆保育士の資格がなくても現場で働くことは可能だったんですね

そうなんです。だからたなか幼稚園は無資格の人がエントリーしても問題ないんですよ。ただし子育て支援員の資格は必ず取得する必要があります。この資格は研修を受講すれば取れますから、そんなに気負う必要はありません。子どもが好きな方であれば、経験の有無は問われないと思います。私は働いているうちに保育士の資格を取りたくなったので、最終的には取りました(笑)。働きながら保育士の資格を取った人はこの園には他にも何人もいます。園や先輩先生方に相談できるので、働きながらでも取りやすいと思いますよ。

◆どんな職場を目指していますか

預かり保育の最後の時間までお迎えを待っている子どもが寂しい思いをしないようなアットホームな雰囲気を目指しています。それにはまず職員同士が仲良く楽しく働ける環境が必要だと思いますし、実際のそういう職場になっていると感じます。大人が楽しい現場じゃないと、子どもはそういう雰囲気を敏感に感じ取りますから、不安にさせたくありません。教育という視点とはまた別の、保育というカタチで子どもと接することができ、密になれることは預かり保育の良いところだと思います。時間帯は? 人間関係は? 職場環境は? 等で不安に思っている人は迷いなくたなか幼稚園にエントリーしてもらって大丈夫だと思います。

◆たなか幼稚園ではどのような業務をしていますか

毎月の身体測定や毎日の体温測定、健康診断に立ち会って異常がないかを注視することが主な業務です。あとはリスク回避の視点から、園の健康管理や衛生管理のためにできることを日々考え、実践しています。

◆健康管理や衛生管理の面では具体的にどのようなことをしていますか

おもちゃを舐めてしまうことがあるので、毎日紫外線殺菌や手拭き消毒をすることを心がけています。おもちゃの他にも子どもが触れる物や場所で衛生的に問題がありそうなら、先生方にも「ここを拭いてください」とか「消毒してくだい」と声かけをし、自分以外のスタッフも常に衛生管理の意識を持つように促しています。

◆大きな園ですから、看護師だけでなくスタッフ全員がそういう意識を持つ必要があるんですね

どうしても私一人では対処しきれない場合がありますから、そのときは先生方のご協力が必要です。ですから常に状況に応じた注意点や対処方をお伝えし、共有することが大切です。例えば嘔吐処理なども片付ける人がしっかり防備してから行わないと、感染症がそこから広がる可能性があります。他にもケガの処理や鼻血の止め方などのトラブルに対してなど、それぞれ適切な処置の仕方があります。看護師の視点でそれらを日頃からスタッフの皆さんに周知すること重要です。

◆スタッフ全員が看護師さんに近い処置ができるのは心強いですね

私が不在ときにトラブルに対処していただくのは現場の先生方なので、園で研修をしてスタッフの誰もが適切な処置をとれるようにしています。正しい知識があれば、日頃どの辺りに注意をしてリスク回避をするのか分かるようになります。園全体でリスク管理のレベルアップを図ることが看護師として最も重要な業務かもしれません。なによりも子どもたちの安心安全のためですから。

◆保護者の方もいろいろ相談できて安心だと思います

そうですね、さまざまなケースに応じて相談にのれることがあります。保護者の方にとって看護師とそういうお話ができるだけで安心していただけると思います。近年ではコロナ禍があり、感染症や病気に対する不安レベルも上がっていますが、私たちはコロナ禍が収まった今でも意識レベルは当時のまま持ち続け、園のリスク回避のための環境整備を心がけています。

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